団地のふたり感想 何も起きないのに見てしまう!50代の友情がいい

ドラマ感想

NHKドラマ『団地のふたり』を見ました。

小泉今日子さんと小林聡美さんが、同じ団地で育った50代の幼なじみを演じています。

大きな事件が起きるわけでもなく、二人でご飯を食べたり、団地の人から頼みごとをされたりする日常が描かれているドラマです。

このゆるーい感じが、何も考えずにぼーっと見られてよかったんですよね。

小泉今日子さんと小林聡美さんの並びを見ていると、昔のドラマ『すいか』も思い出しました。

団地のふたり感想 ぼーっと見られるゆるさがいい

『団地のふたり』を見て最初に感じたのは、ドラマ全体に流れている空気がとにかくゆるいこと。

ノエチこと野枝を演じる小泉今日子さんと、なっちゃんこと奈津子を演じる小林聡美さんが、二人でご飯を食べたり、団地の中を歩いたりしています。

派手な展開はないからこそ、疲れているときでも見やすいです。

仕事や親との生活など、それぞれ現実的な問題は抱えているのですが、必要以上に深刻に描かれていないのがいいんですよね。

立派な人生を送っていなくても、幼なじみとご飯を食べたり、近所の人と話したりしながら毎日は続いていく。

当たり前の幸せを再確認できるような、そんなドラマでした。

団地のふたり感想 ドラマ『すいか』を思い出した

小泉今日子さんと小林聡美さんの共演を見て、2003年に放送されたドラマ『すいか』を思い出した人も多いのではないでしょうか。

『すいか』で小林聡美さんが演じていたのは、信用金庫で働く早川基子。

小泉今日子さんは、信用金庫から大金を横領して逃げる同僚の馬場万里子、通称・馬場ちゃんを演じていました。

『すいか』では、二人がずっと一緒に行動しているわけではなかったけど

馬場ちゃんの存在が基子の人生を動かすきっかけになっていました。

古い建物で暮らす女性たちや、ご飯を食べながら交わされる何げない会話など、『団地のふたり』と『すいか』には少し似た空気を感じます。

『団地のふたり』のノエチとなっちゃんを見ていると、

「『すいか』の二人が別の世界で50代になったら、こんな感じなのかな」

と重ねて見たくなりました。

しかも今、Amazonプライム・ビデオで『すいか』が見られるという嬉しいタイミング。

『団地のふたり』を見たあとに、『すいか』も見直したくなる人は多そうです。

団地のふたり感想 50代になっても仲良しな幼なじみがうらやましい

『団地のふたり』でいちばんいいなと思ったのは、50代になってもノエチとなっちゃんが仲良しなことです。

毎日べったり一緒にいるわけではないけれど、ご飯を食べたり、困ったときには助けたりしています。

ただ昔から気が合うから一緒にいて、こういう友達が近所に住んでいたら、かなり心強いですよね。

二人とも50代ですが、団地の年上の住人たちからは「若い人」として「小娘」扱い。

家具を運んだり、網戸を張り替えたり、何かあるたびに呼び出される二人。

世間では50代というと「もう若くない」と言われますが、団地ではまだまだ小娘扱いです。

いる場所によっては、50代でも十分若手なんだなと思うと、なんだか少し元気が出ます。

団地のふたり感想 由紀さおりが自由すぎる!団地の人間関係も面白い

特に面白かったのが、由紀さおりさん演じる団地の住人です。

ノエチとなっちゃんが網戸を張り替えている途中で、突然『千の風になって』を歌い始めます。

なぜ今歌うの?しかも結構全力で。

ただ、自分が歌いたくなったから歌っている。

由紀さおりさんなので歌はものすごく上手なのですが、行動だけを見ると完全に自由な近所のおばちゃん。

周りにどう思われるかよりも、その瞬間の気持ちに従って生きている感じが面白くてうらやましい。

本能で生きすぎています。

私は団地に住んだことがないので、実際に暮らしたら住人同士の距離の近さを窮屈に感じることもありそうだなと思います。

頼みごとを断りにくかったり、誰が何をしているのかすぐに知られたりすることもありそうです。

それでもドラマを見ていると、団地暮らしが少し楽しそうに見えてきます。

家族ほど近くはないけれど、まったくの他人でもない。

何かあれば声をかけたり、ご飯を分けたりする団地の人たちは、「家族以上、親戚未満」のような存在に見えました。

面倒なときもあるけれど、一人になっても誰かに気づいてもらえそうな安心感があります。

団地のふたりは再放送?50代の親との同居もリアル

現在NHK総合で放送されている『団地のふたり』は、新作ではなく再放送です。

もともとは2024年にNHK BSとBSプレミアム4Kで放送された全10話のドラマでした。

今回初めて地上波で見た人も多いのではないでしょうか。

ノエチとなっちゃんは50代で、どちらも親と一緒に団地で暮らしています。

若い頃は団地を離れていたけれど、いろいろあって実家に戻ってきた二人。

50代で親と同居しているという設定も、かなりリアルだと思いました。

親の高齢化や仕事、経済的な事情などから、40代や50代で再び親と暮らす人は珍しくありません。

それでも『団地のふたり』では、二人を「人生に失敗した人」のようには描いていないのがまたいいところ。

仕事が安定していなくても、親と暮らしていても、幼なじみとご飯を食べたり、近所の人に頼られたりしながら生活している。

大きな成功がなくても、毎日をそれなりに楽しく生きていける。

『団地のふたり』は、そんな生き方もいいのかもしれないと思わせてくれるドラマでした。

小泉今日子さんと小林聡美さんのゆるい掛け合いを見ていると、こちらまで力が抜けます。

何も考えずにぼーっと見たい夜に、ちょうどいいドラマです。

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