『マイ・フィクション』第8話。
なんか話が全然違う方向になってきた……。
室谷を由梨が殴った?
津村と由梨が付き合ってた?
しかも二宮が由梨の記憶を書き換えた?
情報量よ。
ここまで由梨がキーパーソンになるとは思ってませんでした。
そしてずっと気になってたのが、二宮祐介の愛。
小学生の頃から由梨が好きで、由梨にはずっと笑っててほしかった。
そのために脳や記憶について必死に勉強した。
そこだけ見ると、
無償の愛すぎないか?祐介。
って思うんですよ。
でも、
「君は誰よりも幸せにならなきゃいけないんだ」
って言う祐介を見てたら、
それって結局、自分のためでもあるんじゃない?
とも思っちゃいました。
しかも最後にもうひとつ。
え?これ最終回だったの?
普通に第8話を見てたのでびっくりです。
というわけで今回は、『マイ・フィクション』最終回・第8話のネタバレを整理しながら、二宮の愛は無償だったのか、それとも強すぎる執着だったのか、最終回を見た感想をまとめていきます。
マイフィクション最終回は全8話|7年前の真相をネタバレ
まずは私がびっくりしたところから。
『マイ・フィクション』は全8話で、第8話「ただ、君が笑ってくれるなら」が最終回でした。
知らなかった……。
ほんとに、
「今日も見るか」
くらいの気持ちで見始めたんですよ。
そしたらどんどん真相が明らかになっていって、
「今回ずいぶん話進むなあ」
と思ってたら、そのまま終わった。
え?
これ最終回だったの?
もう1話くらいあると思ってました。
ちなみに、8話で終わったからといって「打ち切りだった」と確認できる公式発表はありません。
なので、全8話=打ち切りとは言えないですね。
ただ個人的には、由梨・津村・祐介の関係が最終回で一気に明らかになったので、もうちょっとゆっくり見たかった気はします。
で、その第8話で一気に明らかになったのが、7年前に何があったのか。
ここを整理すると、かなりスッキリします。
まず驚いたのがこれ。
7年前、由梨と付き合っていたのは祐介ではなく津村大輔。
しかも2人、婚約してました。
でも由梨の今の記憶では、夫は二宮祐介。
じゃあ、
「津村との記憶はどこ行ったの?」
ってなりますよね。
その答えが最終回で明らかになります。
そしてもうひとつ、見ながら私が一番「ん?」となった場面。
「室谷を由梨が殴ったって、いつのこと?」
これも7年前でした。
津村への復讐のために室谷がアパートに現れて、由梨を襲うんですよね。
由梨は必死に抵抗して、室谷を瓶で殴った。
そして倒れた室谷を見て、自分が殺してしまったと思い込んでしまう。
ここでやっと、
「ああ、室谷の事件にも由梨がいたのか!」
とつながりました。
ずっと津村と室谷の問題だと思ってたので、由梨が事件のど真ん中にいたのはかなり意外でした。
そして津村。
由梨を守るために、自分が罪を背負おうとします。
祐介に、
「由梨のこと頼めるか?」
「犯罪者の妻にしたくねえんだよ」
って頼むんですよね。
大ちゃん……。
ここまで由梨を守ろうとしてたのか。
ただ、私はここにもちょっと引っかかったんです。
由梨のため。
それはわかる。
でも、
由梨がどうしたいのかは聞いてないんですよね。
自分がいなくなれば由梨は幸せになれる。
そう津村が決めちゃった。
で、これって実は祐介にも共通してるんですよ。
二宮祐介はなぜ由梨の記憶を書き換えた?
津村から由梨を託された祐介は、意識を失った由梨を研究施設へ連れていきます。
目を覚ました由梨が知ったのは、
自分が室谷を殴ってしまったこと。
津村が自分を守るために罪を背負おうとしていること。
そして、
「また私のせいで……」
と自分を責めてしまう。
この「また」がすごく重要だったんですよね。
というのも由梨には、子どもの頃から大きな心の傷がありました。
由梨は母親を亡くしています。
でも最終回で、由梨が覚えていた母親の死にも、本当とは違う部分があったことが明らかになるんです。
由梨の母親は、火事で子どもを助けて亡くなっていました。
そして、その助けられた子どもが津村。
つまり由梨と津村の関係って、めちゃくちゃ昔からつながってたんですね。
幼い由梨は、
「自分のせいで母親が死んだ」
とずっと自分を責めていた。
そして7年前、今度は、
「自分のせいで津村の人生までダメになった」
と思ってしまった。
祐介は、そんな由梨をもう苦しませたくなかった。
だから悲しい記憶を消そうとした。
ここまでは、祐介の気持ちもわかるんですよ。
ただ。
祐介がしたのは、
「つらい事件だけ忘れさせる」
じゃなかったんですよね。
由梨から津村との記憶を消して、
その場所に自分との思い出を入れてしまった。
だから由梨にとっての夫は、二宮祐介になる。
「二宮君なんで?大ちゃんは?」
という由梨の言葉が、そのまま人生を書き換えられたことの重さなんですよね。
いやいや、ここですよ。
由梨を苦しみから助けたいだけなら、祐介が夫になる必要はなかった。
津村の代わりに自分が入る必要だってなかった。
だから祐介には、
「由梨を救いたい」
とは別に、
「由梨に自分を好きになってほしい」
って気持ちもあったんだと思います。
そしてもうひとつ気になるのが賢人。
祐介は、賢人が自分の実の子じゃないことを認めています。
由梨と津村が婚約していた時期や、これまでに出てきた血液型の描写なんかを考えると、津村が賢人の実父である可能性が強く示唆されています。
ただし、本編でDNA鑑定をして、
「津村が父親です」
と明確に確定したわけではありません。
なのでここは断定せずに、
津村が実父と考えられる描写になっている
くらいで受け取っておくのがよさそうです。
それにしても祐介、賢人をずっと自分の子どもとして育ててきたんですよね。
血がつながっていなくても、賢人への愛情まで偽物だったとは思えません。
マイフィクション最終回で判明|由梨がキーパーソンだった
最終回を見て思ったのが、
由梨、めちゃくちゃキーパーソンだったんだな。
ってこと。
最初は、
「伊川正樹は誰?」
「二宮祐介は誰?」
「なぜ家族から忘れられた?」
っていう主人公の謎を追うドラマだと思ってたんですよ。
でも最後まで見ると。
祐介が脳の研究をするようになった理由も由梨。
津村の人生が変わった理由も由梨。
室谷の事件にも由梨が関わってた。
記憶を書き換えた理由も由梨。
祐介と津村の関係にも由梨。
全部ここにつながってくるんです。
ここまで由梨が物語の中心だったとは思いませんでした。
さらに祐介。
祐介、小学生の頃から由梨が好きだったんですね。
母親を亡くして笑わなくなった由梨を見て、
ずっと笑っててほしいと思った。
そして由梨を救いたくて、脳や記憶について必死に勉強した。
これ、かなりすごくないですか。
好きな子がつらそう。
助けてあげたい。
そのために人生かけて研究する。
ここだけ聞いたら、
無償の愛すぎないか?祐介。
って思います。
しかも何年もずーっと好き。
その愛の強さ自体は、本物だったんでしょうね。
ただ、愛が強すぎた。
二宮の愛は無償の愛?それとも執着?
私が最終回を見ながら、ずっと引っかかってたのがここ。
祐介の愛は、
無償の愛なのか?
それとも、
好きすぎて歪んじゃった執着なのか?
たぶん、どっちもあるんだと思います。
由梨には幸せになってほしい。
笑っててほしい。
苦しんでほしくない。
これは本心。
でも同時に、
自分を見てほしい。
自分を好きになってほしい。
津村じゃなくて自分を選んでほしい。
っていう気持ちもあった。
だから由梨の記憶から津村を消したあと、自分との人生を入れてしまった。
愛だけだったら、さすがにここまではしないですよね。
それがはっきり出たのが、祐介が津村に言った、
「由梨が幸せになるためにはお前が邪魔だったんだ」
という言葉。
由梨のため。
もちろんそれもある。
でも、
津村がいなければ自分が由梨といられる。
っていう祐介自身の願いもある。
祐介の中で、
「由梨の幸せ」
と
「由梨が自分と一緒にいること」
が、いつの間にか同じものになっちゃってたのかもしれません。
そう考えると、
「君は誰よりも幸せにならなきゃいけないんだ」
という言葉も、誰のためだったんだろうと思うんですよね。
優しい言葉なんですよ、これ自体は。
でも私はここで、
それって結局、自分のためでもあるんだな
って思っちゃいました。
由梨が泣いてる。
由梨が苦しんでる。
それを見る祐介もつらい。
だから、その悲しみ自体をなくしてしまいたい。
でも。
悲しんでる由梨と一緒にいる。
由梨がつらい気持ちを乗り越えるのを、そばで待つ。
そういう方法だってあったはずなんですよね。
それでも祐介は、
「悲しい由梨を支える」
じゃなくて、
「由梨から悲しみを消す」
を選んだ。
そこが祐介の愛の危ういところだったなと思います。
とはいえ、祐介のやったことを
「怖い」
だけで終わらせられないんですよね。
だって生きてたら、忘れたい記憶ってあるじゃないですか。
思い出すと落ち込むこと。
恥ずかしいこと。
ずっと引きずっちゃうこと。
もし嫌な記憶をその都度消せたら、楽になることもたくさんあるだろうなと思います。
私だって、
「消せるなら消したい」
って記憶、普通にあります。
だから、つらい記憶をなくして楽にしてあげたいって気持ち自体はわかるんです。
でも、
自分で「消したい」と決めるのと、誰かに勝手に消されるのは全然違う。
由梨が言いたかったのも、たぶんそこですよね。
真実を知った由梨も、すごく複雑でした。
それでも、祐介との日々が全部嘘になるわけじゃないんですよね。
由梨は祐介と過ごした時間を幸せだと思ってた。
賢人と3人で過ごした時間もある。
祐介への愛情だってあった。
だから、
「記憶を作られたんだから全部偽物」
とはならない。
由梨は祐介を愛してる。
でも許せない。
この2つが同時にある。
ここ、私はかなりわかる気がしました。
結果的に幸せだったからって、勝手に人生を変えていいことにはならないですもんね。
マイフィクション最終回の結末と感想|二宮は自分を消した
そしてラスト。
祐介は最後に、自分自身を由梨たちの人生から消す選択をします。
そのあと、由梨・津村・賢人の3人は家族のように一緒に歩いていました。
祐介はその姿をただ見つめる。
ぱっと見は、
最後に祐介が本当の意味で身を引いた。
無償の愛を選んだ。
そんなラストにも見えます。
でも私は、やっぱりちょっと引っかかったんですよね。
だって祐介、
最後まで由梨に選ばせてないんですよ。
由梨は、
「祐介を忘れたい」
って言ったわけじゃない。
津村と家族になりたいと決めたわけでもない。
祐介を愛しながら離れる人生だってあったかもしれない。
時間をかけて許す可能性だってあった。
それなのに最後も、
「自分がいなければ由梨は幸せになれる」
と祐介が決めちゃった。
つまり祐介は最後まで、
由梨にとっての幸せを自分で決めてしまった。
身を引いたから完全な無償の愛になった、とは私は思えませんでした。
まあ、最後まで祐介らしいっちゃらしいんですけどね。
そしてラストでもうひとつ気になるのが賢人。
由梨、津村、賢人が祐介とすれ違ったあと、賢人は祐介と過ごした頃に関係する歌を口ずさむんですよね。
これを、
「賢人は祐介を覚えていた」
とまでは断定できません。
でも、
記憶を消しても、感情や体に残ってるものまでは完全には消せない
っていう演出にも見えました。
祐介と賢人が一緒に過ごした時間まで、なくなるわけじゃない。
血のつながりがなくても、祐介が賢人を愛していたこと。
賢人が祐介を父親として慕っていたこと。
そこまで全部「嘘」にはならないんですよね。
ここ、かなり切ないラストでした。
それにしても思ったんですけど、
主人公がこんなねじ曲がったタイプって珍しくないですか?
こういう人物って普通、
主人公の友人。
研究者。
怪しい脇役。
最後に正体が明らかになる黒幕。
そのへんにいそうじゃないですか。
でも『マイ・フィクション』は、主人公本人なんですよね。
最初は、
「妻から忘れられ、自分の人生を奪われたかわいそうな男」
として見てた。
それが最後まで見ると、
人の人生を書き換えていた側でもあった。
このひっくり返り方は面白かったです。
しかも祐介が完全な悪人なら話は簡単なんですよ。
でも本当に由梨を愛してる。
賢人も愛してる。
由梨を救いたい気持ちも嘘じゃない。
だからこそ怖いんですよね。
結局、私が最終回を見て一番思ったのはこれです。
祐介の愛は本物だったと思う。
でも、
愛が本物だからって、やったことまで正しくなるわけじゃない。
好きだから助けたい。
好きだから笑っててほしい。
そこまではわかる。
でも、
好きだから記憶を消す。
好きだから恋人を変える。
好きだから本人に代わって幸せを決める。
そこまでいくと、もう違いますよね。
祐介は由梨をものすごく愛していた。
でも同時に、ものすごく自分勝手でもあった。
その両方がある主人公だったなと思います。
ちなみに最終回では、由梨・津村・祐介の関係はかなり整理されましたが、全部がスッキリ解決したわけではないんですよね。
特に気になるのがPersona Shift program(ペルソナ・シフト・プログラム)。
記憶を書き換えるっていうとんでもない技術そのものは、完全になくなったわけじゃないように描かれています。
室谷や奈々美の事件。
香坂と警察上層部。
これだけ大きな問題だったのに、
「これで全部解決!」
とはならない。
個人の物語としては終わったけど、仕組みそのものへの不気味さは残りました。
ここはちょっとモヤモヤ。
でも、全部説明して終わるより『マイ・フィクション』らしいと言えば、らしいのかもしれません。
そんなわけで『マイ・フィクション』第8話。
最初は、
「室谷を由梨が殴ったっていつ?」
ってところから始まったのに、
最後には、
祐介の愛って何なんだろう?
と、かなり考えさせられる最終回でした。
由梨がここまでキーパーソンだったことにもびっくり。
そして二宮祐介。
小学生の頃から由梨が好き。
ずっと笑っててほしい。
そのために脳を勉強する。
無償の愛にも見えます。
でも、由梨の幸せを願いすぎて、由梨が何を幸せと思うかまで決めてしまった。
だから私は、
祐介の愛は本物。でも無償の愛だけじゃなく、執着や自分の願いもかなり混ざっていた
と思います。
それにしても、主人公がここまでクセのある人物だったとは。
第1話からは想像できませんでした。
そして最後にもう一度。
え?全8話だったの?
もうちょっと見たかったです。


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